廃止措置のための格納容器・建屋等信頼性維持と廃棄物処理・処分に関する基盤研究及び中核人材育成プログラム

東北大学

概要

あいさつ

原 信義

東北大学理事 原 信義
(震災復興推進担当)

東日本大震災の復興・地域再生に向けて、私たちが向き合わなくてはならない最重要課題に東京電力福島第一原子力発電所の安全な廃止措置(廃炉)があります。東北大学は、震災後に顕在化した様々な困難の解決を支援すべく、多彩なプロジェクトからなる復興アクションをいち早く策定しました。その柱の一つとして掲げてきたのが廃炉プロジェクトです。そしてこの度、文部科学省の事業採択を受け、「原子炉廃止措置研究・人材育成等強化プログラム」を本格始動させる運びとなりました。被災地にある大学として、また最先端の研究成果を世界に問い続けてきた大学として貢献できる最大限のことを――社会的使命・責務を帯びる取り組みが始まりました。

本プログラムは、「基礎・基盤研究」と「人材育成」の両輪で推進していきますが、基底となるのは「研究第一」を理念とする本学独自の研究/開発力です。材料科学、量子エネルギーを中心とする多くの研究分野が発する開かれた英知が、技術的困難を乗り越える原動力となります。また、「廃止措置工学コース」で高度な専門性を涵養し、課題解決能力と広い視野、コミュニケーションスキルを磨き鍛えた人材が、廃炉に向けた中核的役割を担っていきます。

福島第一原子力発電所の廃炉は、世界的にも経験のない大規模かつ長期のプロジェクトになります。そこは最先端の技術が要求されるチャレンジングな領域であり、廃炉に関わる研究/技術的な成果は、いずれ社会に展開・実装されていく可能性もあります。研究者魂を奮起させるやりがいに満ちる取り組みに、若い力とともに挑戦してまいります。